第17回 夏休み親子福祉体験講座(ZOOMで体験)@第二さわらび荘

第17回 夏休み親子福祉体験講座(ZOOMで体験)@第二さわらび荘

日時:2020年8月8日(土)11時半~12時

場所:第二さわらび荘 1階ふれあいホール

さわらび会では毎年夏休みを利用して、豊橋市などの近隣小中学生などを対象とする夏休み親子福祉体験講座を開催しています。

例年であれば、福祉村へお越しいただき、福祉村内の各施設で福祉体験を行っていただくのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の流行もある為、オンラインでの開催をすることとしました。

その中で、特別養護老人ホーム第二さわらび荘は、福祉村敷地内にある高齢者施設の若菜荘のご利用者様と協力する形で、「高齢者疑似体験」並びに「お年寄りの皆さんと一緒に折り紙をしてみる体験」、また「認知症予防に効果のあるパプリカコグニ体操を行う体験」を行いました。

高齢者疑似体験では、第二さわらび荘の職員がご案内する形で、眼が見にくくなる体験(難視眼鏡の装着による)、耳が聞こえにくくなる体験(耳へティッシュペーパーなどを入れる)、手先が上手に扱えなくなる体験(軍手などをした状態で服のボタンの着脱をする)を行いました。画面を通じて子供さんからも「見づらいな」「上手にボタンをつけれないな」等の言葉が聞こえてきました。また老化についても質疑応答を行い、子供さんたちの老化についての理解が進むようにいたしました。こうした体験をしていただく事で、高齢になるといろいろな事に不自由さが出てくることを実際に感じて頂き、高齢者の皆さんのお気持ちをご理解いただければ、やさしい気持ちで高齢者に接して頂けるのではないかと思います。

また折り紙体験では、若菜荘の入所者2名の方が、参加者の方に準備をお願いした長方形の紙で箱を作る体験をしていただきました。この時も参加されている子供さんたちは軍手を付けたままで箱作りに取り組んで頂いたので、恐らくいつものようには紙を折ったりすることが難しかったとは思うのですが、若菜荘入所者の方が画面上で「わかりますか」「聞こえますか」等、お互いにコミュニケーションをとりながら取り組んでいただき、「上手にできた」とニコニコした笑顔で子供さんたちが言っておられました。

最後に認知症予防の体操である「コグニ体操」と子供さんたちに人気のある「パプリカ」という曲を合わせた「パプリカコグニ体操」を踊りました。子供さんたちも初めて見る方が多かったと思うのですが、一緒に手を動かしたり、足踏みをしたりして楽しんでいただけたようです。

今回初めて「ZOOM」というオンラインツールを用いて、画面の向こうにいる子供さんやその保護者の皆さんと一緒に福祉体験をしたのですが、子供さんたちにも楽しんでいただけたのではないかと思います。また楽しみながら福祉の体験をしていただく事で、子供さんたちの心に「高齢者のことを思うやさしさ」などが芽生えてくれればと思います。

来年も今年以上に上手に運営をして、より多くの子供さんたちに福祉体験をしていただけるようにしてまいりたいと考えています。(第二さわらび荘 相談員 末松 塩見 東郡)