さわらびグループ 第9回 研究発表会

さわらびグループ 第9回 研究発表会

日時 平成30年10月30日(火) 13:30~16:00
場所 福祉村病院大会議室

さわらびグループ 第9回研究発表会が行われ、10のグループが医療・高齢福祉・障害福祉等について研究発表を行い105名が参加しました。審査員として豊橋市社会福祉協議会松井晴男参与、豊橋創造大学 短期大学部 専攻科福祉専攻科長 大林博美教授が参加してくださいました。

松井晴男氏から
・リスクのある方に対してどう克服するのかのアプローチしていること、情報共有していることが大切。
・EPA看護師の発表について、さわらびグループの理念や日本の技術や考え方が世界のスタンダードに今後なっていくのではないか。
・地域の共生で大切なのは、プライバシーの共有、それをどう働きかけるのか、誰が働きかけるのか。
・ひきこもりの長期化、高齢化から引き起こされる社会問題である「8050問題」はさわらびグループはすでに包括的な支援をしている。今後も期待している。
などの講評をいただきました。

大林博美教授から
・数値化することは難しいことだが、チームが一丸となって実施されていた。
・倫理視点がしっかりしていた。
などの講評をいただきました。

山本左近CEO/DEOから審査発表と講評がありました。
・気づきがあり、現状を調べ、行動できていた。
・外国人の受け入れでフレンドリーの関係づくりが大切なのは認知症の方、高齢者、障がいのある方などすべての方に通じることで、さわらびグループの理念であるである。
・地域で共生するためにプライバシーの共有が必要だが、それは「お節介になりましょう」ということ。
・嚥下障害がある方への取り組みでは、本人の食べたいという意思の尊重に気づいたことがよかった。
・リハビリが人生の目的でなく、リハビリの結果、その方がやりたいこと思いに意識を向けて欲しい。
・8050の問題は今までになかった発表。ご家族との関係性がわかってくるとどのような支援が必要なのか、課題があるのか、さわらびグループで取り組むことが見えてくる。
・帰宅要求の発表では、職員の葛藤が伝わってきた。成功、失敗に関わらず何をしたらどうなったか、振り返ってどうしたのかがしっかりできていた。
などの講評がありました。

最後にメッセージとして、「本日集まって発表したり聞いたりしましたが、本当の学習は職場に戻って実行することです。実行することではじめて研究発表会の意味があります」と言われました。
(常盤 藤原)

第9回研究発表会 結果
最優秀賞
「EPA看護師の貢献と今後の課題」
福祉村病院   EPA看護師 ジェネリン・タン・ラス
        EPA看護師 ナイラン・ジェイ・アレハンドリノ
        EPA看護師 バーナベド・アザルコン

最優秀賞
「居心地の良い、楽しい住処となる為に~入居者様の気持ちに寄り添える介護士に~」
グループホーム フジ    介護士 大久保信江   管理者 白井有喜子

優秀賞
「離水しにくいお粥の探求 ~お粥の出来上がりの再現性を図る~」
福祉村病院  栄養管理部 根之木俊二

優秀賞
「生きがいのある生活 ~今できる事をし、楽しんで生活する~」
グループホームカサデヴェルデ  介護支援専門員 髙橋 充代  管理者 若見 和成

奨励賞
「認知症プロジェクト 革細工での取り組み ~作品を通して家族との交流機会が増えた症例~」
福祉村病院  リハビリテーション部  吉田 恭子

奨励賞
「オレンジカフェときわの取り組み~地域の皆様と共に~」
グループホーム常盤 管理者 中坪 佐代美

奨励賞
「嚥下障害がある方への経口摂取維持への取り組み」
特別養護老人ホーム天伯 介護士 中木 政子 松原 孝

奨励賞
「身体活動量に影響を与える因子の検討とリハビリの役割」
珠藻荘  理学療法士 廣瀬 正明  介護士 中尾麻希

奨励賞
「帰宅願望を改善する取組み~安心して白珠で生活して頂く為に~」
グループホーム白珠 管理者 山本 雅雄  介護士 大原 崇弥

奨励賞
「障がいを持つ親にとっての8050(はちまるごうまる)問題」
あかね荘     相談支援専門員 石川 正敏